張韶老師の二胡講座

『二胡広播教学講座』の日本語版である『張韶老師の二胡講座』と連動した参考動画や参考画像を掲載

二胡の金属弦(張韶老師の二胡講座、上巻、67頁)

二胡の金属弦(張韶老師の二胡講座、上巻、67頁)

 

67頁訳注:これがまたたくまに全国に広まった。それをさらに強力に後押ししたのが、1956年の音楽週間で氏が金属弦で演奏した「空山鳥語」や「拉駱駝」であった。

→この記事は『二十一世紀中華国楽人物誌:張韶』222頁の以下の記事に基づく

在1956年举行的全国音乐周上,张氏用金属弦演奏《光明行》、《拉骆驼》等二胡曲,获良好效果,进一步推广至全国各地。

また、この資料では張韶と張子鋭が二胡金属弦の開発者としている(初期には揚琴やバイオリンの弦を使ったらしい)

 

 

 

●『优美的旋律飘香的歌-江苏历代音乐家 续集』38-39p

・1950年代に張韶が張子鋭と金属弦を開発。

・1956年の音楽周に「空山鳥語」「拉駱駝」を演奏。著名音楽評論家の李凌(原著「中国広播教学講座」の序言を書いている)が『中国青年報』にこれを賞賛する一文を寄せる。

 

●《中華楽器大典》319頁では開発者について考察している。

・1981年第2期《楽器》では、陳振鐸が自分と張子鋭が金属弦を開発したとする論文を投稿している

・1994年100期《北市国楽》の李明正の論文では1947年に張韶が張子鋭と開発した、とする→張子鋭の入学年を根拠に、これは事実ではないとする。

張韶ではなく陳振鐸が開発者だとする。

(『江苏历代音乐家 当代巻』収録の李明正・于智魁の文章もチェックしたいところ・・・)

訳者のブログ 主に二胡のことを、いま学習中のアレクサンダーテクニークにからめてつづっています http://www.niko.ms/