張韶老師の二胡講座

『二胡広播教学講座』の日本語版である『張韶老師の二胡講座』と連動した参考動画や参考画像を掲載

鳳陽花鼓(張韶老師の二胡講座、下巻、曲15)

鳳陽花鼓(張韶老師の二胡講座、下巻、曲15)

二胡

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●解説・模範演奏

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●もとになった安徽民謡「鳳陽花鼓」は、どうやら4つのパターンがあるようだ。

まずこの民謡のもととなっているものをパターンAとしよう。この動画の前半のメロディが曲15の原曲で、「説鳳陽、道鳳陽」から歌い始める。後半の0:57からのちょっと違ったメロディがその続きなのか別個の曲なのか分からない。また2:14からまた別のが始まる。

Flower drums of Fung Yang 凤阳花鼓 Excerpt 3/4

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●こちらは映画「大路」(1934)より。音楽担当の任光がこの「鳳陽花鼓」を使っている。35:31あたりから女芸人茉莉が「鳳陽花鼓」を歌うが、ちょっと歌詞が違う。

・『中国経典民歌鑑賞指南:上』15頁では「大路」は1935年とあったが、『中国近現代音楽家伝:1』426頁、『民国音楽史年譜』192頁より1934年とする。

・任光(1990.11.9~1941)日付は『中国近現代音楽家伝:1』422頁より。

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・歌詞つき譜面はこちら↓

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●もうひとつの鳳陽花鼓のメロディはパターンBとしよう。歌い出しの歌詞は「左手鑼、右手鼓、手拿著鑼鼓来唱歌」で、↓はテレサ・テン

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●こちらもパターンBで、周璇が歌っている。

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●↓の動画は0:22~からだが、ちょっと歌詞が違う。

Flower drums of Fung Yang 凤阳花鼓 Excerpt 1/4

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このパターンBの「鳳陽花鼓」は、のち張韶によって「曲203 花鼓調」に編曲されている。

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●↓の動画はABふたつの鳳陽花鼓をあわせたもの。出だしはAで、1:57からBになっている。

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●以下の2つの動画は、またメロディが使われているが、それが鳳陽花鼓の別のパターンなのか、それとも劇中のストーリーと関連したものか、よくわからないので、載せておく。

Flower drums of Fung Yang 凤阳花鼓 Excerpt 2/4www.youtube.com

Flower drums of Fung Yang 凤阳花鼓 Excerpt 4/4

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●ABふたつの鳳陽花鼓については、むかし読んだ中国の教育関係のブログに、Aの歌詞の内容は前近代的なので、教育現場で取り扱うのはBのほうにする、という内容の琴が書いてあったので、いまはBの方がメジャーなのかもしれない。残念ながらその記事が見当たらないが、今後、もし見つけたら、ここにリンクをはっておこうと思う。

 

二胡で。編曲してある?


 

 

 

●明清楽。メロディが違うかも。日本語訳あり

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●器楽

 

詳細

d.hatena.ne.jp

 

 

訳者のブログ 主に二胡のことを、いま学習中のアレクサンダーテクニークにからめてつづっています http://www.niko.ms/