花鼓調(張韶老師の二胡講座、下巻、曲203)
この原曲は「鳳陽花鼓」。ただ、↓の「曲15 鳳陽花鼓」とはメロディが異なる。
●もとになっている民謡(備考のところに歌詞が書いてある)
・歌詞つきの譜面はこちら↓
これを二胡で演奏している動画が少ないので、あまり参考になるURLはないが、可能なら『二胡を極めよう6』の音源を参照。
ただ、これは「周耀錕演奏譜」なので、独自の装飾音が多いのと、第54小節の「稍慢」は実際の演奏ではあまりやっていないことに注意。
●↓はこどもがひいてる
●二胡:1:19あたりから演奏が始まる。颤弓はT95の1まで。
なお、第25小節第2拍は間違ってひいている。
●合奏バージョン:香港青少年楽団。前奏があったり、メロディ、曲のサイズなどあちこち異なる。ただ曲203の【Ⅰ】部分の雰囲気を知るにはいいと思う。
●題名同じだがメロディ異なる。曲15とはまた違ったメロディ。
●出だし1~15小節の構造
4小節単位×2→2小節単位×2→1小節単位×2→2拍単位×2
このような構造は「梅花拆」、別名「螺蛳結頂」(ネットでは螺丝結頂)「蛇脱殻」とも。
ともに中国音楽詞典とその続集には無し。「螺蛳結頂」は『民間器楽概論』111頁を参照のこと。
●詮釈には「鳳陽花鼓」のほか「八月桂花」などにもつかわれる「句句双」の音調も使われている、とある。
おそらく最後の快弓のところ。↓は「句句双」の譜面。「句句双」は曲名に見えるが、変奏手法でもある(『民間器楽概論』88頁)。
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換頭合尾、別名「双頭蛇」。前者の「換頭」は中国音楽詞典に、「合尾」は中国音楽詞典の「合頭」の項目に、後者は中国音楽詞典とその続集には無し。
梅花拆、別名「螺蛳結頂」(ネットでは螺丝結頂)「蛇脱殻」とも。
ともに中国音楽詞典とその続集には無し。「螺蛳結頂」は『民間器楽概論』111頁
放慢加花 『民間器楽概論』195頁