「突慢」をめぐって(張韶老師の二胡講座、上巻、172p)
張韶老師の二胡講座、上巻、172ページの表に「突慢」がある。突然ゆっくりになるという意味だが、「突慢」があるなら、その逆の「突快」も存在するのだろうか。
には、「突慢」はあるが「突快」は見当たらない。「渐」(だんだん)が入るものなら、「渐慢/渐快」とどちらも載っているのに。
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ちなみに、「突然」だけだと、イタリア語でsubitoという。
私はこれを「スビット」と読んでいたが、↓によると、スビトウやスービトウと読むらしい。
ついでに、「突然強く」ってのもあるなと思い出した。「sf」だ。これを、スホルツァンドフォルテと呼んでいたが、↓を読んでそれが間違いだったと気づく。「フォルテ」は要らないのだ。
つまりこういうこと。
mf=メゾフォルテ(mezzo forteの略)
sf(sfZとも)=スフォルツァンド(sforzatoの略)
「f」が示すものは必ずしも「フォルテ」ではなかったということだ。